行政書士のぞみ事務所ブログへようこそ!
行政書士試験に無事に合格し、開業をしようと考える方も多いのではないかと思います。
長い長い受験勉強も終えて、勉強もひと段落…
といいたいところではあるかと思いますが、試験に合格してからも勉強は続きます。
これは行政書士に限らず他の士業もそうではないかと思いますが…。
行政書士について言えば、行政書士には司法書士や弁護士等のような司法研修といったいわゆる研修を受けなければ業務が出来ないというような研修はありません。
あるとするならば職務上請求書を購入するための研修、入管取次を行う場合の研修くらいです。
こちらは東京都の場合は研修を受けなければ職務上請求書の購入が出来なくなっています。
その他の許認可業務を行う場合には研修を受けなければその業務が出来ないというものは恐らくないです。
任意で参加できる研修は各支部などで開催されていますが、強制ではありません。
つまり、自分で取り扱いたい業務について勉強しなければなりません。
ちなみに行政書士のメジャーな業務については割と支部の研修がありますが、私が扱う医療関係の許認可に関する研修は今のところ医療法人設立以外は見た事がありません(単純に情報収集出来ていないからかもしれませんが)
そのため、まずはHPを作成する段階から自分で勉強をしました。
先輩行政書士の方の著書やHP、実際の提出書類を入手して見てみるなど。
HPを作成するにせよ、その業務の知識がなければコンテンツ作成が出来ません。
様々な情報を収集して、勉強をし、更には自分の事務所の特徴や強みなどを合わせてどんな事が提供出来るかなどを含めて作成していかなければなりません。
ちなみに、当事務所のHPは開業前に開業準備中として公開していますが、開業から数ヶ月の間に何度も編集しています。
追加のページ作成や内容についての編集であったり、料金についての編集であったり。
HPも完成したら終わりではなく、状況に応じて更新していかなければならないかと思います。
開業資金が少ない、利益がそこまで出ていない中で編集の度に作成業者に依頼していては資金はどんどんなくなってしまいますから、簡単な編集くらいは自分で出来るようにした方が良いかと思います。
実務の勉強だけでなく、HPを今まで作ったりした事がないなどの場合にはHPの編集についてまで勉強したりしなければなりません。
ただ1つ言えるのは、机上でどれだけ勉強してみても実際に業務をやってみなければ分からない事がたくさんあるという事です。
しかし、全く勉強もしないまま実務をするのも難しいでしょうからある程度は勉強しておく必要があると思います。
いざとなったら先輩に聞けばいいというわけにはいきません。
先輩も暇ではありませんので。
「分からない事があったら、いつでも聞いてくださいね」
と優しい言葉をかけていただけますが、それに甘え過ぎていては失礼だと個人的には思っています。
ただ、本当に困ったら先輩の存在はとても頼りになると思いますので、その際はご教授いただきたいと考えています。
分からないまま進めて迷惑がかかるのはお客様ですから。
では、試験科目であった憲法や行政法や民法や会社法はもう勉強しなくてもいいかといいますと、勉強した方がよいです。
特に行政書士試験で会社法を捨て科目にしながら会社設立を業務にするならば会社法を合格後に勉強する事になります。
また、民法についても改正前の試験で合格している場合には改正後の部分についても勉強しておいた方が良いです。
契約書作成などを業務にするならば民法の勉強は必要でしょう。
行政法についても、許認可手続きはそもそも行政手続法なので、こちらも必要です。
試験経由で行政書士になる場合は試験に合格しなければ、そもそも登録が出来ないので試験に合格しなければなりませんが、試験に合格したから勉強しなくても済むかといえば、逆に合格後の方が勉強範囲が広くなるようにも思います。
ただ、勉強は必要ですし、大変な事もたくさんありますが、行政書士として自分の事務所を構えて自分の想いを形に出来るのはやはりやりがいがあります。
コメント