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前回こちらの記事で開業のタイミングについてのお話の中で、開業後と勤務医時代の業務負担が違うというお話を出しました。
クリニックを開業するタイミングはいつが良い?年齢別に見た医師の数
今回は2009年に医師会が発表した業務負担についての違いについて書いていきます。
まずは勤務医時代診療面での負担であった業務についてです。
第1位は当直です。
こちらは44.5%
第2位は当直以外の時間的拘束です。
こちらは37.7%
確かに医局で勤務していた際にドクター達は本当に夜遅くまで仕事をされていました。
第3位は診療に関する会議等
こちらは17.2%
こちらも医局勤務時代に毎週会議が行われていたのを見ています。
医局勤務が決まり初出勤から数日後、この会議で自己紹介したのを思い出します…。
第4位は自身の医療水準の維持
こちらは16.5%
医局のドクターのデスクには本当に本だらけ、論文などもたくさん置かれていましたね。日々勉強されているのだと頭が下がります。
第5位はレセプト以外の書類作成
こちらは15.7%
医局の秘書さんがその補助などをされていましたが、それでもやはり秘書さん以外が作成する書類は多数あるのだと思います。
私自身も作成のお手伝いをさせていただきました。
次に勤務医時代管理面で負担になっていた業務をみていきます。
第1位は経営に関する会議等
こちらは16.2%
医局の経理など秘書さんから少し聞いた事がありました。教授や准教授の先生が会議していらっしゃいましたね。
急ぎ確認したい事で会議終了まで待っていた事も何度かありました…。
第2位はスタッフの教育・育成
こちらは14.5%
私自身もこちらはお時間いただいた事があります。
研修医のドクターにいろいろレクチャーされている場面も見た事があります。
第3位は官公庁への届出・手続き
こちらは6.3%
秘書さんがよく郵便物を出しに行っているのを見た事があります。
第4位はスタッフの処遇・評価
こちらは5.8%
医局員と医局長が面談中とかありましたね…。
私も一応スタッフでしたので、いろいろお手数おかけした事もあります。
第5位は設備や機器のメンテナンス
こちらは4.0%
医局内の実験機材のメンテナンスは実験助手がやっていましたが、機材買うのにご相談は多々させていただいていました。
数値だけ見ますと、管理面の負担に比べて診療面の負担が多い事が分かります。
病院にもよるのかとは思いますが、秘書さんはもちろん私のような実験助手も負担軽減のお役には立てていたのだろうなと思われます。
それでは、開業後はどのように変化しているのか見ていきたいと思います。
開業後の診療面での業務負担
第1位はレセプトの作成、チェック
こちらは52.2%
医療事務さんがいらっしゃるとはいえ、ドクター自身もチェックしなければならないのでやはり負担になるのかと思われます。
第2位は自身の医療水準の維持
こちらは49.5%
後ほどご紹介する管理面の業務負担の為に勉強する時間の確保が難しいからなのかと思われます。
学会に出席する為に休診にしなければならなかったりと開業医ならではの負担があるのかと思われます。
第3位はレセプト以外の書類作成
こちらは38.3%
医局では秘書さんや実験助手などに依頼していたような書類の作成も全てドクターがしなければならなくなるので、その分負担が大きくなるのかと思います。
このような事務作業の軽減の為に医師事務補助者の導入がされていますが、診療所では加算が取れず人件費の問題などからドクター自身がご自身の休日を削って行っていらっしゃるのかと思います。
第4位は当直以外の時間的拘束
こちらは28.5%
診療以外に行う雑務や書類作成などの負担が原因ではないかと思われます。
第5位は他の医療機関との連携
こちらは23.4%
診療科以外の疾患であったり検査の為に紹介状を作成したりと診療所ならではの負担なのかなと思われます。
では開業後の管理面での業務負担です。
第1位はスタッフの採用
こちらは65.1%
求人を出すだけでなく面接や採用不採用の決定、更には採用後の手続きなど採用するだけでもかなりの業務がありますね。
時には求人出しても看護師不足が解消されなかったり、採用してもすぐに退職されてしまったりとドクターがお悩みを抱える部分かと思います。
私も以前の勤務先で院長先生からそのようなお悩みを伺った事があります。
第2位は施設や機器のメンテナンス
こちらは48.5%
医局では実験助手が行っていたような業務もやはりドクターが行わなければならない事によりご負担になっているのかと思われます。
機器を修理するにも機器メーカーに連絡して修理立会いして…など時間を取られるかと思いますので。
第3位はスタッフの教育・育成
こちらは48.3%
採用したスタッフの教育ですね。オープニングスタッフの教育はやはりドクターの業務になりますし、スタッフが入れ替わればその度に教育・育成しなければなりませんのでやはりご負担になるのかと思います。
第4位はスタッフの処遇・評価
こちらは46.8%
昇給など、評価をするのはドクターの業務になりますし、処遇改善などもやはりドクターの業務になるかと思います。
スタッフからの要望や意見なども聞いたりしなければなりませんし、こちらもやはりご負担の多い部分かと思います。
第5位は経理・会計
こちらは46.8%
勤務医時代は会計や経理などは病院の経理部などが担当していましたが、診療所には経理部はありませんのでやはりドクターの業務になってしまいます。
何か備品を購入するにせよ経理はつきものになりますし、領収書の保管や整理などもやはり時間のかかる部分かと思います。
この数字を見る限り、開業後は管理面でのご負担特に人事に関するものが大きくなっている事が分かります。
診療面においてはやはり書類作成などが関係するご負担が大きくなっているようです。
開業されたドクターが本来の診療に専念でき、ご自身の医療水準を維持するという負担を軽減する為にもスタッフの協力は大事になるかと思いますが、まずそのスタッフの採用が大きな負担であり、更には看護師や医療事務の方が行う以外の書類作成にかかる時間的なご負担を軽減出来たら良いのではないかと考えます。
行政書士のぞみ事務所はドクターの業務負担の軽減をし、ドクターが本来の診療に専念出来る環境作りの支援にも力を入れていきたいと考えております。
診療所開業手続きだけ行ったら終わりではなく、開業後の支援も行う。
また、既に開業されているドクターに対しても業務負担の軽減面での支援を行っていきたいというのが当事務所の想いです。
行政書士のぞみ事務所では管理面のご負担である人事の問題についても、事務作業についてもご支援させていただく事が可能です。
代表の私は診療の現場での勤務経験及び医局スタッフとしての勤務経験、更に研究室では機器管理業務にも携わってきましたので、安心してご依頼いただけます。
お忙しいドクターを全力でサポートさせていただきます。
これから開業をお考えのドクターはもちろん、業務負担にお悩みのドクターもお気軽にご相談ください。
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